高齢や卵子の老化が不妊症の原因?

年齢を重ねますと、状態の良い卵子は少なく、老化卵子は増える状況になります。
そうなりますと、老化卵子を用いて不妊治療した場合は、当然に妊娠率は低下し、流産率は特に44~5歳を境に60%以上にも及ぶというデータがあります。

統計でみても高齢や卵子老化の不妊症率の増加は明らかです

このことは日本産科婦人科学会の統計(http://plaza.umin.ac.jp/~jsog-art/data.htm)からも明らかです。
日本産婦人科学会においては、流産率と生産率についてグラフで示しているのですが、流産率を示すラインは、いずれの年の計測を見ても、右肩上がりで年齢を経る度に流産率が高くなる一方、生産率は40歳くらいには10%以下となってしまっています。
一方、不妊治療を受ける日本人女性の中で最も多い年齢群は39歳で35歳以上の人が全体に占める割合の7割近くとなっていることが、学会の2012年のART治療周期数の統計からみても分かります。(注:ARTとは不妊治療という意味で、治療周期とは、患者と医師が体外受精を行うことを決めて治療を始めた治療周期を指します。)
これは晩婚化などといった背景の他、老化卵子になってしまうと、結果は得られないで治療が長引き、結果として35歳以上割合が大半を占めてしまっているという状況も推察されます。

卵子老化とは?

卵子老化の主な要因は、閉経を迎える準備に入ることからと考えられています。その年齢は35歳を目安であるといわれています。
閉経を迎える準備の具体的意味合いとしては、卵巣機能が低下していく生理現象を指しています。卵巣機能が低下した場合、卵子の数及び質も低下するので、老化卵子と呼ばれているのです。
このような卵子しか出来なくなった場合の不妊治療では、出産率はどうしても困難になり、そのため、老化卵子を用いての不妊治療には限界があることを常に念頭に置かなければいけません。
更に不妊治療の目的は妊娠ではなくて出産です。高齢妊娠の場合には、出産年齢は更に高くなる故、出産に伴ってのリスクの危険性も同様に高いのです。
これらのことを十分に考えた上で、不妊治療を行うことが大切です。

INFORMATION

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