男性不妊の症状と治療方法とは?

男性不妊の場合には、原因に応じ、内科的治療といった薬物療法や外科的治療の手術が施されます。

男性不妊の主な症状とその対策

1.性機能障害の場合

・抗うつ薬を射精時、精液が膀胱に逆流るような逆行性射精の症例に対して用いることがあります。

・PDE-5阻害薬を勃起不全の治療薬として用いるのですが、これは勃起不全が不妊原因の一つである場合になります。

・精子形成に問題がなくても、間違ったマスターベーションの方法に慣れてしまい、性交時に射精できない場合に、器具を用いマスターベーションの方法の矯正を試みますが、場合によっては人工授精が必要なこともあります。

・性機能障害の治療を行っても無効な場合や希望しない場合、高齢夫婦で妊娠を急ぐ場合には人工授精を行います。

2.軽度~中等度の精液性状低下の場合

・内科的治療として、生活習慣等、男性不妊の原因になりうるような因子の除去、漢方薬、ビタミン剤、血流改善薬等を使った非内分泌療法といった経験的治療が主体となります。 また脳の視床下部、下垂体の機能不全が原因の精巣機能不全例に対して行うhCG、FSH療法といった内分泌療法もあります。これは先天性のものと脳手術後など後天的なものがあって、定期的な注射が必要で、患者さん自身に自己注射をしてもらう場合が多くなります。

・軽度~中等度の精液性状低下の場合にも人工授精で妊娠といった例もあります。

・精索静脈瘤を有して精子形成障害をきたしている、または将来の精子形成障害が危惧される症例に対しては、精索静脈瘤手術を行うことがあります。手術内容としては逆流の原因となっている精巣の静脈を結紮するのですが、その位置により高位結紮術と低位結紮術が存在します。一般的には、手術用顕微鏡を用いる顕微鏡下低位結紮術が多く行われており、術後には精子形成能の改善による精液所見の改善及び妊娠率の向上が期待できます。

3.高度の精液性状低下や無精子症の場合

・様々な方法を試みたとしても精液中から精子を回収することが不可能な場合には、精巣精子採取術と顕微授精を行います。これらの方法で採取した精子については生殖補助医療(顕微授精法)によって卵子と受精させます。

・精路といった精子の通り道に閉塞がある場合には、その部分を取り除いて精路を再建する精路再建手術を行います。その閉塞部位で手術方法は異なるのですが、精路再建手術は、精路通過障害を解除さえれきれば、射出精液中に精子が認められて、自然妊娠が期待できるといった治療法になります。

・精巣精子採取術を行ったとしても精子の得られない無精子症及び高度の精液性状の低下と無精子症の人で各手術を施したとしても妊娠に至らないような場合には、夫婦の強い希望で非配偶者の精子を用いる人工授精治療を施すことも可能です。 ただ、この治療法になりますと、父親と子どもに遺伝的な繋がりはないこと、子どもにその事実を伝えるかといった点等、子どもが出来てから考え続ける問題も多いので、専門医に相談し、施行するか慎重に考えるようにしましょう。

INFORMATION

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